PC間でアプリを移行するにはインストールやセットアップという面倒な作業が必要だがPortableAppsを活用することで簡単に済ませることができるようになる。PortableAppsにインストールしたアプリはドライブを丸ごとコピーするだけでアプリの設定なども含めてコピーされ再インストールする必要がないためだ。しかもインストールしたアプリのアップデート管理も自動で行ってくれたりする。
PortableApps.com 日本語 (Japanese)
PortableAppsのメリットはUSBなどの持ち出し可能なデバイスにインストールできることだが逆にそれが起動速度的にはデメリットでもある。
持ち運べるメリットよりもアプリ移行作業の煩わしさを解消したい場合はPortableApps本体をHDDにインストールして利用する方法がある。
個人的にはかなり昔からそういう使い方をしているが起動速度の問題もないし単純に丸ごとコピーするだけで持ち出しやバックアップができるので非常に便利だ。
そのためには、USBドライブなどにインストールされていると見せかけるための専用のドライブを作成する必要がある。
WindowsのSUBSTで可能なのだがOSのバージョンアップにより割り当てしたドライブ情報が削除されてしまったりもするのでその設定を忘れないようにしておいたほうが良い。SUBSTが使えなくても問題ないよう個人的にはレジストリー・ファイルを作成&保存している。
次のレジストリ・ファイルは
P: => C:/PortableApps
のように設定する例だ。自分の環境に合わせて適当なドライブとディレクトリに変更すること。このレジストリ・ファイルをダブルクリック後にPCを再起動すると指定したドライブが見えるようになる。
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Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\DOS Devices] "P:"="\\??\\C:\\PortableApps" |
次のバッチ・ファイルをPortableAppsドライブのルートに作成&保存しておき手動で起動しても良いしスタートアップに登録すれば自動起動も可能だ。
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@ECHO OFF %~d0 Start.exe |
あとは、普段よく使うアプリをPortableAppsにインストールするだけだが、PCにインストールするのと違いアプリのショートカット作成や関連付けなどが出来ないことには注意したほうが良いだろう。