今まではTWELITE CUEの加速度センサーを利用してリモコン替わりとしていたがその加速度センサーやウォッチドッグICなどの外部回路により待機時には約2.0uA程度の電流を消費していた。また、回転やタップなど振るという操作以外も判断可能ではあるものの直感的ではなくわかりにくい操作となってしまうため基本的には1アクション制御しかできないという難点があった。
というわけで余計な外部回路がなくボタン電池で駆動できるTWELITE PALの無線モジュールにタクトスイッチを組み合わせたリモコンを作ってみた。最大4個までのタクトスイッチに対応し長押しなどにより1ボタンで複数アクションを実現することも可能。
待機時にDeep Sleepすることで0.12uA(データシート)という超低消費電流を実現できるのも嬉しい点だ。
省電力化の要点としては一般的に次のようなものがあるが実際にどれだけ省電力できるかはコードの作り方次第。つまり腕の見せ所となる。
■周辺回路は使う間だけ有効化(電源供給)する。
■割込み処理やCpu Doze モードを利用する。
長時間のビジーループを作らない。
■Sleepモードを利用する。
ボタンを押したらWakeし処理完了かボタンが離されたらSleepモードに入る。
■システム・クロックを可能な限り低くする。
クロック精度が必要ないならRCクロックを使う。
今回は基板を除き全て市販品で構成してみた。
タカチ電機工業 TW型プラスチックケース TW4-2-8B
TWELITE BLUE PAL
ステンレス Aナベ タッピングネジ M2 5mm
タクトスイッチ(緑色)
シングルピンソケット (低メス) 1×14 (14P)
【外観】
TWELITE PALの電池ケースが邪魔してケースのフタが少し浮いてしまうのでTWELITE PALの足(ピン)を少しだけカットしたほうが良いかもしれない。
【回路図】
独自の開発環境で利用するつもりで回路を作ってしまったがTWELITEの標準アプリ仕様(DI1-4)に合わせたほうが良かった...のかな?
【基板製造ファイル(PCBGOGO/FusionPCBなど)】
twelite-pal-2.zip
【ケースに基盤を仮取付しタクトスイッチ部の穴を通してドリル(3mm)でケースに穴あけ】
【タクトスイッチのボタンが入るようリーマなどで穴の大きさを調整する】