ATtiny10を使うたびに思うのは面倒くさいということだ。まずICソケットがない場合はチップをピッチ変換基盤等にハンダ付けするところから始める必要がある。さらに外部回路を接続したままだとプログラム書込できないと思ったほうがいい。GPIOが4本しかないのに3本もプログラム書込用にピンを解放しておく必要があるのだ。
だからデバッグは大変だ。プログラム書込時は外部回路を切り離しライターを接続、実行時はライターを切り離し外部回路を接続する。その繰り返しが必要なのだ。よほど根気強く忍耐のある人でない限り数回も繰り返せばいい加減嫌になってくる。
そこで開発時の煩わしさを解決するため開発ボードを作ってみた。外部回路を接続したまま書き込みもできてしまうという涙が出るくらい超便利な開発ボードだ。しかも高電圧ライター機能でヒューズの書き換えも自由自在。恐らくこれ以上望むものはないだろう。たぶん。
開発ボードはAVRISPmkⅡと連動しGPIOピンをライター側か外部回路側に自動切り替えする。GPIO回路の切り替えをリレーにするかアナログスイッチにするか少し悩んだが、リレーだと消費電力、スペース、駆動回路が余計に必要になるのでアナログスイッチをチョイス。高電圧対応には12V駆動できるアナログスイッチが必要となる。
12V駆動可能なアナログスイッチ(マルチプレクサ)はマルツにて今回の用途にピッタリのものを見つけた。但し、アナログスイッチ経由では80Ωほどのオン抵抗が入ってしまうので特に大きな電流を流す回路に影響を与えることに注意しよう。
3回路 2chマルチプレクサ/デマルチプレクサ CMOS SOP16【TC4053BF(N.F)】
その他の主な部品は秋月電子で入手可能。
SOT-23 ICテストソケット
ボックスヘッダ 6P(2×3)
三端子レギュレーター 5V1.5A NJM7805FA
Nch MOSFET BSS138 Panjit製 (25個入)
2.1mm標準DCジャック(4A) 基板取付用 MJ-179PH
【回路図】
【完成モジュール】
【ATtiny10をセット】
【AVRISPmkⅡと接続】
あとは、DCジャックに12Vアダプターを接続するだけだ。一度使うと手放せなくなること必至なので注意すべし!(/・ω・)/
はじめまして。ATtiny10で開発をしたくてたどり着きました。回路は部品を調達して回路図を穴が開くほど睨めば良いとして(秋月にTC4053BPというのがある様です)、ライターのプログラムは何を使えばよいのでしょうか?UNOで1回Lチカをしただけの身に、ヒントを頂けたら幸いです。
コメントありがとうございます。
ATtiny10はフラッシュ容量が少なくてArduinoなどのブートローダを必要とする開発環境とは相性がイマイチなので、私はライター(開発環境)としてMicrochip Studio V7.0(旧Atmel Studio)を使っています。
メーカーサイトから無料でDLできますが企業利用を想定しているため会社名などの入力が必須です。個人の場合は会社名として個人名など適当な名称を入力すればOKなはずです。
研究用途であるなら良いのですがATtiny10は将来的に入手困難となる可能性があるため数十年先までの活用を考えておられるのなら後継品?であるATtiny202を使うことも想定しておかれたほうが良いかもしれません。といいつつ私もいまだに愛用してたりしますが。以上、参考になれば幸いです。ちなみに私もLチカから初めた5年目の初心者です。頑張ってください!!
ありがとうございます。考えればわかる事、やってみればわかる事、なのかも知れませんが、選択肢・情報量・コスト共に大きく困っておりました。今作りたいものは、子供達のお小遣いの範囲で、学習用の赤外線光線銃とその的のサンプルです。子供達が自分でmicro:bitで同様のものを作ってお互いちゃんと反応するというところが当面の目標地点です。Microchip Studio、がんばります。